俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第8巻 感想

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)

第7巻から半年が経過し...
ついに第8巻発売！早速読みました！
というわけで感想なぞ。ネタバレ含むのでご注意を。

前巻ラストが黒猫の告白というなんともいいところで引っ張る形だったので、
今巻では黒猫ときゃっきゃうふふしつつ、それでも一筋縄ではいかないから
破局ないしそれを臭わせる展開で幕引きかなと思ってたんですが、だいたいあってた！
にしても、まさか第7巻の立場を逆転させた形で進むとは...いやはや面白い。

「兄妹」という作品のテーマに関して、今回は大きな進展がありましたね。
桐乃派からしてみれば、中盤〜終盤の桐乃が京介のことを認めた（＝京介とまったく同じことを考えていた）という
告白がとてもよかった！桐乃かわいいよ桐乃。
第1巻から冷戦状態にあった関係を徐々に修復していってたわけですが、今巻でかなり進展しましたね。

一方、黒猫派からすれば、今巻の内容は賛否両論なんだろうね...。
個人的には、恋愛要素に関しては黒猫も承知の上での展開だったのでまあアリかなとも思うのですが、
転校って要素はどうかと...。せっかく瀬菜っていう変態的な友達ができたのに、またぼっちからやりなおしすか...。
まだ高校生活始まったばかりだし、新しい環境では京介もいないし、ちょっと黒猫かわいそうな気が...。

今巻一番化けたと思うのが麻奈実。正直怖すぎです。
作者インタビューでは、京介視点で見たときにやましい思いから怖く感じる、とはあったけど、
それにしてもいろいろと悟りすぎだろう。あのおっとりボイスでだから余計に。
麻奈実ラスボス説は前々からあったみたいですが、今巻は一際目立ってましたね。

今まで冷戦状態だった兄妹関係も、今巻でかなり良好（というかむしろ相思相愛）な状態になったことですし
そろそろ過去の冷戦状態になったきっかけが知りたいところ。きっと麻奈実も絡んでるんだろうな。
恋愛要素は今後も続くと思いますが、京介の「自分の気持ち」が誰に向くのか、展開が楽しみです。